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明日の為の経済ビジネス情報


第44回豊かさ向上と少子化対応

(1)国民の豊かさの向上
日本の製造業は生産性が高い。諸外国との競争上生産性が高いことは必要だ。しかし、労働者の雇用と言う側面から見ると生産性が高いことは労働者が少なくて生産できることに繋がるので失業率は高くなる。近年、日本のGDPは世界2位だが、日本の労働者の豊かさは感じられない。労働者の豊かさは、国民1人あたりのGDPでおよそ現せ世界で24番目である(「第29回世界と日本の労働者報酬」参照)もう日本は豊かな国では無くなっている。豊かさを上げるには経済の活性化が必要だ。バブル崩壊の94年以降15年で景気の低空飛行が続いている。物価は1%程度で安定し、国債2%を持っていれば差益を得られる。少し冒険して新事業を立ち上げる意欲が湧かない時代が続いている。財政上、経済上国債の低利率での運用の工夫が必要だ。日本の経済活性化には、国債による財政投資では逆効果であり国債運用などの工夫が必要である。
(2)子供手当てと財政
将来的な人口減、若い世代の非婚、晩婚問題を対応しなければ将来労働人口減となり、少人数で多額の国債返済を担うことになるのでこの世代の負担が大きくなる。国の存続ができなくなる。よく、「財政負担をしてまでの子供手当て」は子世代に負担を残すと言われる方がいるが逆で、特殊出生率が低いと将来の税負担が少人数で賄わなければならないので、特殊出生率向上を目指す子供手当ての必要性は大きい。子供を生まない要因は将来生活不安などの要因も大きく「第4回少子化の統計と要因(その2)(2)子供を生まない要因」を参照していただきたい。
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編集後記
世界で見れば後進国の特殊出生率は高いが、先進国では特殊出生率は低下している国が多い。しかし、財政で子供手当て等複数の対応をしているフランスなどでは特殊出生率は回復している。経済活性化にも10年20年先を見た長期的視野に立った対応が必要だ。
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今日の外来語言い換え辞典 (国立国語研究所外来語言い換え提案引用)
フレームワーク<枠組み> 全体 ★☆☆☆ 60歳以上 ★☆☆☆
意味
 何かを行うときのおおもとになる基本的な枠組み
使用例
 インフレ目標政策はルールではなく,金融政策を運営する上でのフレームワーク〔枠組み〕を設定するものである。

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