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明日の為の経済ビジネス情報


第80回 消費税増税の緊急性

2010年7月26日(月)
1.消費税増税の緊急性
(1)IMFの声明 
国際通貨基金(IMF)は19日、日本経済に関する定例の報告書を今夏にまとめるための調査を終え、声明を発表した。
 声明では「日本の公的債務は前例のないレベルに膨らんだ。2011年度に財政再建を開始し、消費税を徐々に引き上げていく必要がある」と、財政健全化の必要性を強調した。
 同日、都内で記者会見したIMFアジア太平洋局シニア・アドバイザーのジェームズ・ゴードン氏は「財政問題への対応は非常に緊急性が高まっている」と強調した。
政策を行う財源を税収など本来の収入で賄えているかを示す指標である基礎的財政収支(プライマリーバランス)を10年間で黒字化するには、消費税率を15%に上げる必要が出てくる可能性もあると指摘した。(上記内容【読売新聞2010年7月19日】引用)
IMFは毎年赤字国債を発行する日本の財政の赤字体質に対し、ギリシャ危機に教訓を得た世界的経済に対する影響から警告を発しているといえる。
(2)日本の国債発行額と財政健全化
1990年から20年間国債発行残高が膨張し900兆円になろうとしている。更に平成22年度国家予算において税収44兆円で約44兆円を上回る国債発行が予想されている。
もう財政健全化、事業仕分け、税制見直しとともに、早期消費税増税は避けられない状況である。
消費税は所得税や法人税よりも広く輸入品等からも税を徴収でき税収増加効果は高い。弱者からも消費すると税を取るがそこはフォローされながら各国実施している。
国民は消費税に対して拒否反応があるが、もう国民一人一人が理解しなければならない時期に来ている。
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編集後記
 梅雨が明け、暑さ本番となっている日本列島、各地35度を超える厳しい暑さを記録している。
暑い夏といえば経済効果はかなり期待されている。ビール等飲料、エアコン等電気製品の売り上げが伸びているようだ。
また、世界的のも北半球は猛暑、南半球は厳しい寒さとなっているようだ。世界的に厳しい経済環境もこの気象で回復してほしいものだ。
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今日の外来語言い換え辞典 (国立国語研究所外来語言い換え提案引用)
サプリメント<栄養補助食品> 全体 ★★★☆ 60歳以上 ★☆☆☆
意味
通常の食事だけでは不足しがちな栄養を補うための食品
使用例
 「野菜や果物が不足気味」と判定され,数種類のサプリメント【栄養補助食品】を食事に合わせて取るように指示された。
 <栄養補助飲料>

要望問い合わせ他

作成2010.07.25
更新2010.07.26
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