第126回 危機管理(12.明日のエネルギー戦略<7化石燃料輸入負担>)
2011年7月4日(月)
7.化石燃料輸入負担
火力発電依存におけるリスク、現状日本における火力発電(化石燃料)依存率は下記表にあるように62%となっている。
No |
種別 |
資源 |
資源利用割合(%) |
|
1 |
原子力 |
原子力 |
29 |
|
2 |
化石燃料 |
石油 |
8 |
|
3 |
LNG |
29 |
||
4 |
石炭 |
25 |
||
5 |
自然エネルギー |
水力 |
8 |
|
6 |
その他 |
1 |
原子力発電をあわせると実に91%を化石燃料で賄うことになる。化石燃料はほぼ全て輸入に頼っている。
原子力発電を火力発電で賄うと年間約3兆円の大きな損失になる。
単純計算で価格が2倍になれば損失も2倍になり6兆円の損失になる。
6兆円分個人及び企業が負担すると経済的損失は計り知れない。
これは製造業だけでなくサービス業も収入湯減となり大きな損失をこうむることになる。
自然エネルギーは発電にムラがあり、安定性にかける。発電電力量も少ない。
電力の安定供給が保障できない水準である。さらに普及に時間がかかる。原子力発電の安全性を追求し技術の進歩を勝ち取り安全な原子力発電を追求する費用m費用のほうが、今早急に自然エネルギーを掲げ、脱原発で原子力発電を止め化石燃料を輸入すると計り知れない日本経済への打撃を受けることになる。
結論から言えば、原子力発電の安全を究極的に推進しつつ、自然エネルギーを推進していかなければならない。
原子力の安全は確保しなければならないが、安全の名の下に早急に脱原発を図ると計り知れない損失をこうむる。
☆♪――――――♪
編集後記
年3兆円の化石燃料の輸入負担は経済への負担は大きく、国債発行残高900兆円を超える借金国としては貿易赤字の定常化に近づくと信用不安をも誘発する水準である。次回は化石燃料輸入負担と貿易赤字について調査したい。
☆♪――――――♪
今日の外来語言い換え辞典 (国立国語研究所外来語言い換え提案引用)
ブレークスルー<突破> 全体 ★☆☆☆ 60歳以上 ★☆☆☆
意味
技術などの行き詰まりを突破すること
使用例
要員削減という手法に限界がある以上,技術的なブレークスルー【突破】が「製鉄世界一」の座を死守するための重要な武器といえる。
<難関突破・打開・飛躍的前進・躍進・突破口>
要望問い合わせ他
作成2011.07.04
更新2011.07.04
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