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明日の為の経済ビジネス情報


第163回 強い経済復活2

2013年1月14日(月)

3.為替と貿易対応
(1)為替状況
 円の信用は高いと言うべきか、他の通貨の信用が低く消去法で買われていた円、
1000兆円の国債発行残高を有する日本、円高の時代は長くは無い。
今、日本は資源輸入超過をきっかけとして、貿易赤字国になろうとしている。
基本的に膨大な国債残高からすれば、さらに円安になっても不思議は無い。
円安が進めば日本の輸出産業も元気になるだろう。現状を変えることが大切だ。
しかし、金融信用上、貿易黒字、国債残高減少の道は進まなければ成らない。
(2)貿易対応
アメリカは資源国、シェールガスを戦略的に使う事も税をかける事も出来る。
資源の無い日本、資源の輸入は最小限にするなど、極力効率的な輸入を行う必要がある。
(3)貿易と税
 消費税は基本的に輸入品目に税がかかり輸出品目には直接的には税は掛からない。そして国内消費品目には税が掛かる。
なので、見えない輸入関税的な役割もある。
所得税、法人税は国内製造品目の価格に上乗せされる側面が多く。見えない輸出関税で貿易上不利である。
こういった内部的税の側面を見て運用しているのは諸外国の方が長けている。
日本は見かけの影響だけをみて消費税反対などと言って的確な政策を実施できていない。
日本の税は人にかける税が多すぎ、国内製造商品に税が掛かり国内製造業に不利である。さらに年金医療保険等も人に掛けられている。
これを消費税にすれば輸入品目にも負担が分散される事になり国内産業が活性化される。
4.強い農業   FujiSannkeiBusiness i.2012・12・19強い農業へ過去と決別(一部引用)
 2010年農業従事者の平均年齢は66歳、この50年間で農地は148万ヘクタールも減少している。
なぜ、農業の大規模化が進まないのかを考えれば、個別保障制度が農地集約を遅らせた面もある。
こうした農地を借り上げ農業の大規模化企業化が必須だ。企業化すれば生産者の高齢化、作付けの技術は継承される。
農業の企業化が進めば農業の効率的運用が行われ、作物の諸外国との価格競争力も付いてくる。
TPP参加是非を問うとき、こうした農業の保護を優先にし、反対論が起きるが、弱い農業は改革しなければ日本全体は強い経済になれない。
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編集後記
2013年新年あけましておめでとうございます。
昨年に続いて2012年は、過去最高水準の円高、欧州の一部の国での信用不安が残り、
消去法で買われた円、輸出企業にとっては向かい風、日本経済にとってデフレの一年は続きました。
今、欧州危機はようやく収まりを見せ、アメリカ経済も安定さを増してきた。
2013年は、2012年に出来なかった円高デフレ解消に向けた展開になりそうですが、
政策的に隙のない手を打ち対応する必要があり予断は許されない。

日本経済としてとるべき道を考え、微力ながら、経済ビジネス発展に貢献するため、今年も本誌をお送りいたします。

なお、今年は基本月刊12回(毎月第二月曜日)とし、増刊を合わせ12回程度発刊する予定です。
どうか今後ともよろしくお願い申し上げます。
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今日の外来語言い換え辞典 (国立国語研究所外来語言い換え提案引用)
リバウンド<揺り戻し> 全体 ★★★☆ 60歳以上 ★★☆☆
意味
 ある方向に進んでいたものが,もとの方向に戻ること
使用例
 薬をやめるとリバウンド【揺り戻し】があるので,一度にやめないで,医師と相談して量を減らしながら様子を見ていくのが良い。
その他の言い換え
<反動・跳ね返り・反発>



要望問い合わせ他

作成2013.01.12
更新2013.01.14
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