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明日の為の経済ビジネス情報


第168回 エネルギー安全保障と経済

2013年6月10日(月)

1.原子力発電の早期稼動の必要性
1950年以降、過去エネルギー危機による経済不安定状態が3回あった。
1回目は第一次石油危機、2回目第2次石油危機、3回目は東日本大震災による原子力発電停止による、化石燃料輸入超過である。3回目の今回は経済に対する石油危機的な扱いは無いが、それなりにインパクトがあり、このまま原子力の代替を化石燃料でカバーすると5兆円程度の輸入超過となり、円安になるとさらに輸入額は大きくなる。
エネルギーは輸入に頼ると基本的に経済上不安要素が大きい。
エネルギーは、(1)長期安定確保、(2)安価、(3)長期備蓄、の要素が必要であり、この3つの要素に輸入化石燃料は不安があり、自然エネルギーも不安定であり開発にも時間が掛かる。
現時点で原子力は安全確保の上、早期稼動が必須である。
2.経済発展上マイナスに作用するエネルギー費用
経済発展に物価上昇は必要だが、物価上昇において不必要な物価上昇は経済上マイナス面がある。企業が売り上げが上がっても、経費が上昇したのでは経済上マイナスであり、利益は上がらない。
その大きな経費の一つがエネルギー費用である。
輸出製品にも、経費として化石燃料の費用が加わると経済上マイナスである。その額が中途半端ではない。
3.過去の輸出入額と、エネルギー危機時の物価上昇率を統計から見て
 電力発電のベストミックスの構築などを経て、ある程度化石燃料輸入の影響を最小限に抑えられる構造に変化してきたが、今回その大きな要素である原子力発電が停止している事で、エネルギー危機の様相を呈している。
今回は、原子力発電が安全確保の上、順次稼動するとすれば、過去ほどの影響は無いが、今後の原子力稼動の進捗を注視しなければならない。

下記に、過去のエネルギー危機と輸出入額と物価上昇率を表に提示する。
推計、第一次石油危機で15%、第二次石油危機で10%、
今回原子力危機で8%程度の輸入額上昇に繋がっていると思われる。

 

 

輸出入総額の推移 (単位:千円)

 

暦年

輸出

輸入

インフレ率(物価上昇率)

備考

1950

298,021,052

348,195,583

 

 

1955

723,815,976

889,714,970

-0.011

 

1960

1,459,633,161

1,616,807,363

3.6

高度成長時代初期

1965

3,042,627,204

2,940,846,741

6.6

輸出超過に転換

1970

6,954,367,159

6,797,220,528

7.7

 

1973

10,031,426,859

10,404,355,041

11.7

第一次石油危機

1974

16,207,879,577

18,076,381,928

23.2

 資源輸入国の弱点露呈

1975

16,545,313,718

17,170,026,976

11.7

 

1976

19,934,618,464

19,229,168,610

9.4

 

1977

21,648,070,431

19,131,779,700

8.1

 

1978

20,555,840,563

16,727,624,005

4.2

 

1979

22,531,538,859

24,245,350,997

3.7

第二次石油危機

1980

29,382,471,938

31,995,325,202

7.81

 資源輸入国の弱点露呈

1981

33,468,984,502

31,464,145,741

4.91

 

1982

34,432,500,947

32,656,302,574

2.72

 

1983

34,909,268,599

30,014,784,056

1.87

 

1984

40,325,293,701

32,321,126,640

2.29

 

1985

41,955,659,471

31,084,935,207

2.04

高度成長期

1986

35,289,713,887

21,550,717,070

0.6

 

1987

33,315,191,383

21,736,912,673

0.14

 

1988

33,939,183,158

24,006,319,859

0.67

 

1989

37,822,534,626

28,978,572,581

2.28

 

1990

41,456,939,674

33,855,207,638

3.04

 

1991

42,359,892,974

31,900,153,522

3.3

 

1992

43,012,281,444

29,527,419,360

1.71

 

1993

40,202,448,725

26,826,357,239

1.26

 

1994

40,497,552,697

28,104,327,343

0.69

 

1995

41,530,895,121

31,548,753,881

-0.13

デフレ期

1996

44,731,311,206

37,993,421,106

0.13

 

1997

50,937,991,859

40,956,182,573

1.76

 

1998

50,645,003,938

36,653,647,183

0.67

 

1999

47,547,556,241

35,268,008,063

-0.33

 

2000

51,654,197,760

40,938,422,968

-0.65

 

2001

48,979,244,311

42,415,533,002

-0.8

 

2002

52,108,955,735

42,227,505,945

-0.9

 

2003

54,548,350,172

44,362,023,352

-0.25

 

2004

61,169,979,094

49,216,636,346

-0.01

 

2005

65,656,544,157

56,949,392,181

-0.27

 

2006

75,246,173,392

67,344,293,072

0.24

 

2007

83,931,437,612

73,135,920,427

0.06

 

2008

81,018,087,607

78,954,749,926

1.38

 

2009

54,170,614,088

51,499,377,779

-1.34

 

2010

67,399,626,696

60,764,956,840

-0.72

 

2011

65,546,474,948

68,111,187,178

-0.29

原子力発電停止による燃料輸入超過
3度目の 資源輸入国の弱点露呈

2012

63,747,572,215

70,688,631,840

-0.04

 

2013

 

 

0.6

インフレ率推計

20131

4,798,573,724

6,432,115,516

 

円安に推移するが、輸出入の数値に影響するのは時間が必要か
また、化石燃料輸入の影響は大きい

20132

5,283,108,646

6,064,453,504

 

20133

6,270,972,110

6,637,916,092

 

20134

5,776,615,568

6,658,524,289

 

輸出入推移:財務省貿易統計
物価上昇率:IMF - World Economic Outlook Databases (2013年4月版)(1980年以降)
物価上昇率:1979年以前は政府統計

☆♪――――――♪
今日の外来語言い換え辞典 (国立国語研究所外来語言い換え提案引用)
ワークショップ<研究集会> 全体 ★★☆☆ 60歳以上 ★★☆☆
意味
 専門家の助言を受けながら,参加者が共同で研究や創作を行う場
使用例
 公園や道路,福祉施設などの企画・設計を区民によるワークショップ【研究集会】で話し合い
その他の言い換え語例
 <参加型講習会・創作集会>


要望問い合わせ他

作成2013.06.10
更新2013.06.10
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