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明日の為の経済ビジネス情報


第191回 エネルギー危機を誘発する課題

2017年 9月18日(月)

1.エネルギー政策
人類は今、地球上のエネルギーは限りある資源を消費している。
天然ガス、原子力、石炭火力どの燃料を使うかではなくかではなく、エネルギー価格高騰や枯渇に対応できる、多くのエネルギー源を使う選択ができる必要がある。
エネルギー枯渇まで100年と言われる。いや天然ガスは60年、石炭150年
原子力使わないとなると、効率の良い石炭火力を中心使うことになるが、
当然世界的に火力発電で効率の良い主流の石炭火力中心に消費すると石炭火力の枯渇も早まる。要するにどの燃料を先に消費するかの話で、いづれ残った資源を使わなければならない時がやってくる。
また、エネルギーの効率的使用も進んでいるが、後進国の近代化により世界的に見ればエネルギー消費量は増大方向にある。
経済産業省 資源エネルギー庁 世界のエネルギー消費量の推移 
http://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2013html/2-2-1.html
2.エネルギー開発には長い年月が必要
化石燃料が使えるのは60年とするとまだまだ有ると考える人も多いだろうが、新エネルギー開発には60年は短い期間だ。日本にとっては、地熱発電等輸入に頼らないエネルギー開発を早期に実施実用化しなけれなそう遠くない将来世界的にエネルギー争奪戦が起きる可能性も考えられる。
すでに、長期間使える新エネルギー開発は始まっているが実現には遠い年月が必要。
(1)原子力による発電は現在の使用方法では原石のエネルギー保有量の3%しか使用していない。これを高度な燃焼方法と安全確保を実現すると世界の中でエネルギー確保の主導権を握れる。
原子力ウラン原石 埋蔵量60年(3%使用)を100%使用すると、3600年持つことになる。
(2)輸入に頼らない、高度な地熱発電を早期に多数実用化できれば先進国で優位に立って日本経済の活性化が図れる。
(3)その他、核融合発電研究開発や水力発電などの自然エネルギー建設も必要だ。
しかし、新エネルギーの開発は危険を伴うとともに多くの時間を必要とする。50年を超える期間を経てもまだ実用化していない核融合発電の開発など急がれるエネルギー源である。
3.過去の歴史から学べるエネルギーの必要性
いま、過去の歴史から学べることは多い、過去文明が滅んだのは原因は何だったのだろう。
メソポタミア文明が滅んだのは、
(1)メソポタミアの上流域の森林を伐採し過ぎたため
a.エネルギー源が亡くなった b.木を伐りすぎ農作物が不作
(2)戦争状態、軍事的侵入が頻発
a.周辺国の軍事脅威増大 b.良い立地領土の争奪争い
(3)地方が力をつけ過ぎたために、中央政権が、地方をコントロール出来なった。
a.個別の利権争いにとらわれ、協力して実を得る大局的な見方が薄れる。
b.個人や地方が尊重されるのは必要だが協力する中でのとらえ方も必要
考えなければならないのはエネルギー源が歴史上も滅んだ大きな理由であったことだ。
4.エネルギーの必要性と生活のかかわり
今エネルギーは生活にどう関わっているのだろうか?
一見見えない部分で関わっていることも多いのである。
物作ったり、修理したり、医者が処方するのに何が必要だろうか?
(1)物・手段(ツール< 道具>・部品・設備・機械・ロボット)
 製造や輸送にエネルギーが必要
(2)技術力(知識・意欲・根性・資料閲覧情報入手・実績経験・人)
 情報収集等パソコンやスマホ製造や使用にエネルギーは関わっている。
(3)環境(時間・設備)
 設備構築、時間短縮にエネルギーが必要
(4) その他(資本・マネー)←エネルギーによる効率化により資本が生まれる
5.エネルギーは産業の血液
「今エネルギー源が無かったら」例を言えば、食糧輸送もできず。医者に行っても検査、情報収集事例調査も進まない。

エネルギーは産業の血液的な存在である。
以上
☆♪――――――♪
編集後記
 フランスは2040年までに電気自動車のみを販売
仏ニコラ・ユロ環境相は7月6日、2040年までに純粋なディーゼル自動車とガソリン自動車の生産・販売を禁止する声明を発表した。これにより将来フランスは、EVやプラグインハイブリッド車(PHV)、ハイブリッドカーなど、すべてのクルマが走行用の電動モーターを備える国となる。
また、イギリスでも同様の見通しを発表しています。
わが国では、PHVの実用化や、一部自動車メーカは燃料電池車の開発も進めており、電気系統で走れる車へのシフトは時代の流れになっている。

要望問い合わせ他

作成2016.04.04
更新2017.09.18
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